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早春の鈴鹿茶野

4月5日(土)に鈴鹿の茶野へ登ってきました。
茶野は鈴鹿北部の御池岳と霊仙山との間にあります。
御池林道から取り付くこの山は、東近江市と甲良町から取り付くルートがあります。

やまやの大好きな山で、ほとんど登ってる人はいないのでゆっくりできる場所でもあります。

今回は甲良から行ってみました。
車を走らせミノガ峠まで行くつもりが、残雪に阻まれ、ミノガ峠までは行けずで手前に車を停め、林道を歩くこと約1時間。
やっとミノガ峠へ辿り着き、そこが登山口です。
林道から下の川への斜面には福寿草が咲き乱れています。
他、山桜やキブシにクロモジ、ヤシャブシなどもこの季節の代名詞的な花々が咲き乱れています。

毎年、この雰囲気を山で感じないことには、春を実感できません。
京都のソメイヨシノもきれいですが、私は山のあまり派手ではない花達の方が好きです。

ミノガ峠の登山口からは読図が必要となります。
ほとんど歩かれていないのか、道という道ではありません。

しばらくいくとやっと道しるべがありました。
そこから鈴鹿主稜線へ出る桜峠までは急登をトラバースします。

この急登は御池岳のT字尾根に登る時のようにテーブル大地へアプローチするための天上の楽園へ続く道です。
人が通っていないので崩れやすく、古びたロープを頼りに急斜面を横切ります。
桜峠に着き、そこから見る絶景はいつも感動します。

右の稜線は鈴ヶ岳へ続く道で、以前登った時は鈴ヶ岳と蛭ヶ岳、鈴北岳の北斜面に福寿草がさいていました。
今回は反対側の茶野へ向かいます。

鈴鹿北部の独特な石灰岩のカレンフェルトの中を歩きます。

茶野は、どこかしら鈴鹿の秘境のイブネ、クラシに似ていてほっこりできる場所でやまやのお気に入りの場所です。
もっとも石灰岩なので、藤原岳直下の平原に似ているかもしれませんが・・

昔はヤマシャクヤクやエビネ類もたくさん自生していましたが、相次ぐ盗掘と鹿の食害とで、見る影もありません。

春独特のカスミがかかっていましたが、北には霊仙山、伊吹山、その後ろに雪をたたえた荒島岳や能郷白山が見えています。
その隣には真っ白な白山も見えていました。

とてもすがすがしい気持ちになれるところです。
茶野頂上まで行き、南側に目を向けると、鈴鹿の山々が延々と続いているのがわかります。
素晴らしい景色の中、自分たちだけの専用スペースにてゆったりした時間を過ごしました。

少し前までは雪山に行っていましたが、春は間違いなく来ていて、いつもこの安心感を与えてくれます。
同時に日頃仕事などで疲れた心も癒やしてくれます。

これからもやまやの山登りは延々と続きます。
山はただ頂上に登ればいいというのでは勿体ないと思います。
皆様のしらない世界でゆったりとした余裕を味わってみませんか?

次回は、13日に同じく鈴鹿の霊仙山か入道ヶ岳に登る予定です。
雨の場合は雨の降らなさそうな花のきれいな山に行き先を変更します。

また、ご一緒に感動しましょう!!