マウンテンサポートやまやでは、GWの東北遠征にて5月1日秋田田沢湖の秋田駒ヶ岳に登ってきました。
この時期、8合目まではバスでは行けず、下から登らなくてはなりません。
アルバこまくさから先ずは旧スキー場跡を登ります。スキー場のコースはブッシュさえないものの生えかけの笹や芒に阻まれ上手く進めません。
まあ、この後の激藪よりは随分マシですが・・
今年は予想以上に雪が少なく、スキー場からは一旦林道に出るのですが、その部分も雪がありません。仕方なく藪の中に突入です。しばらくいくと地図には無い小沢があり高さが4mほどの崖を下りなければなりません。無理やり木々につかまりそこを下り、また登り返すとまた藪でしたが、なんとかそこから林道に出ることができました。
カーブ28くらいのところに出て、そこからはショートカットで時間稼ぎ・・と思いきや、雪の中に入っても出口は激藪で、仕方なく引き返します。
林道をずっと歩き、やっと8合目へ!
雪の上だと普通2時間くらいでつくのですが、あちこちで藪に遮られ、結局8合目までは3時間かかってしまいました。
ここで、アイゼンを履きいざ、秋田駒主峰 男女岳へ!
と意気込み、ここからはずっと雪に快適登山が保証されている・・はず・・
8合目までは藪漕ぎの連続でしたが、ここからは雪も程よくしまっていて、ザラメや腐り雪など危ない状況もなく、12本爪アイゼンが快適に効きます。
でも尾根上の方が歩きやすいかも・・と雪の無い尾根へ行ったのが失敗!
今までの経験上、ハイマツの藪を抜けると歩きやすいお花畑がまっている!・・と・・大間違いでした。
そこは身の丈程の笹とシャクナゲの激激藪藪!
断念し、また引き返し、谷の方に・・
登りきったところから阿弥陀池小屋が上の方に見えました。
時間もこれまで大幅に超過していたのだけど、直登コースで(昔山スキーで下りたとこ)登ることに!
男女岳の勇姿は見事です。
雪をしっかり着けている斜面は見事に安定し、時折見せる小さなクレバスにも動じることはなく快適に登れました。
そして、頂上へ!見事に1600mの頂上に立つことができました。
この日のために新しい靴を購入し、トレーニングし続けたNO様も感一入だと思います。ただ、一つのハプニングを除いては・・というのも下山時、なんと私の登山靴のソールが取れたではありませんか!靴底が取れることはよくあるのですが、これはワンタッチアイゼンをつけるコバの部分から取れました。こんなことあ初めてです。
アイゼンも取れてしまい、これでは歩けません。・・がこんなこともあるかも・・と持ってきた針金で補強・・なんとか難を逃れ、8合目からは来た道を引き返し、また藪漕ぎをしてスキー場から駐車地に戻りました。
往復10時間、約20kmの残雪の山でしたが、雪が少ないのでできた貴重な経験もありました。
写真のように、天気にも恵まれ本当に素晴らしい山行だったと思います。
同行のNO様、色々お手伝いいただき、ありがとうございました。
また、実のある素晴らしい山行をしましょうね!
この後、乳頭温泉で疲れた身体を癒やしたのは言うまでもありません。
楽しきかな人生、素晴らしいかな日本の山と仲間!