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初夏の三十三間山

7月17日 梅雨の晴れ間を狙って福井県三十三間山に登ってきました。

今日はお一人のお客様です。早速先日購入された禾口木丙のTシャツと着ていただいております。

 

いつもの倉見の駐車場には、平日とあってかガラガラの状態・・と一台の車が入ってきました。どうやらトレランのようです。

この日は薄曇りでそんなに暑くなく、登山には最適なコンディションです。

鹿柵を開けて、谷沿いの林道を進みます。

毎年の大雨や台風で荒れ放題の山が多い中、ここはきちんと整備されています。

福井県の山は地元の人に愛されているのがよく分かります。

谷から尾根に取り付いて、ヤマビルを警戒しながら・・注意深く進みます。

三十三間山でヤマビルを見たことはないのですが、先日の駒ケ岳の様に今までいなかったところでも油断はできません。

結果、ヤマビルには行きも帰りも遭遇しませんでしたが、このところの温暖化や鹿の増えすぎで時間の問題かもしれませんね。

 

尾根は相変わらずの急登ですが、十村岳人会のちょっといっぷく・・看板が、疲れを癒やしてくれます。

しばらくで夫婦松に到着です。

 

気温はさほどではない・・といいつつも汗が玉のように流れます。

気持ちの良い汗です。

 

そのまま尾根を歩き、風神さんのおられるところまで行きます。

風神さんに天気の安全を祈り、尾根に立ちます。

真正面に先日登った三重嶽が見え、遠く琵琶湖も見えています。

そよ風が吹き、外界とは別天地です。

 

三十三間山の原っぱは、いつ来ても気持ちがいいです。

初夏のこの季節は花はあまり咲いていませんが、緑が一段と濃くなり、「ザ!夏山!」という感じの意気込みみたいなものがこみ上げてきます。

 

アルプスの様に、日本海側だけにガスが発生しています。

寒気が流れ込んでいる影響かしら・・

 

そのまま頂上へ向かいます。

もう、何回来ているのか・・この頂上はいつも私達を変わらぬ姿で待ってくれています。

 

今回は、ここで引き返さず、時間がまだ早かったこともあり、別の尾根から下りられるのか?と進路を北にとります。

この尾根は、隣の高島トレイル大日尾根を小さくしたようなブナ林が続いています。

お客様も大感激!されていました。

このブナの足元には、ツチアケビがありました。

あまり見たことがないので、写真を撮りました。なんとなくショウキランに似ているのですが、実が熟すと真っ赤な実がぶら下がるということです。

熱帯にあるバニラの仲間だそうです。

 

いくつかの尾根から下りても良かったのですが、今日はもう一度このブナ林を通りたいとのお客様の意向もあり、

尾根をチェックだけして戻ります。

頂上から余分に1時間30分ほど歩き(距離にして3〜4キロ)再び頂上に戻ります。

 

大草原に下りる頃には、日本海側のガスも晴れ、三方五湖や遠く高浜の海まで見えていました。

しばしここでのんびり・・

 

帰りは元来た道を帰ります。

雨が降ると(降らなくても)ここは滑りやすい道で、滑らないように気をつけて下ります。

ここで、怖がって足を突っ張ると益々滑ります。

下山には慣れが必要ですが、お客様もこの要領を既に身に着けておられるご様子!

難なく、下山しました。

下山道には、ヒメヒオウギが咲いていました。

 

駐車場まで帰って、ちょうど午後4時でした。

帰り車で走っている時に雨に会いましたが、その他は雨に濡れずの快適な山行でした。

 

いつものように「てんくう」にて汗を流し、ゆっくりと京都に帰りました。

京都にはちょうど午後7時に到着です。

 

お疲れ様でした。次回は、アルプスですね。

なりきって参りましょう!