2017年 雨飾山とその周辺の山

7月11日 雨飾山 荒菅沢にて・・暑〜〜い一日でしたが、雪渓上はとっても涼しくオアシスに・・・皆さん、のぎぐちストールでひんやりおしゃれに!!

山行のあらまし・・上の写真を追いながら説明します。

今回の山行は、7月10日〜14日の平日の日程をいただき、その内の天気の良い3日間に雨飾山に行く!というもので、事前から天気図とにらめっことなりました。しかし、梅雨時期につき、なかなか日程が定まらず、決まったのは、2日前・・ということでした。日程を空けて待っていただいた甲斐があり、3日間十分に満足した山行となりました。

1日目 京都を7時に発った私達は、お昼を糸魚川で済ませ、長野県の小谷村へ・・初めに鎌池に寄り、きれいな水面を見ながら、大渚山の登山口の湯峠へ・・昔、山スキーで歩いた林道を思い出しながら、そこからの大渚山へ取り付きました。はじめは緩い斜面を歩き、後半急になってきます。行程は登り1時間半くらいで、あっという間に頂上へ・・でも、自然が豊かで、近畿の山のように鹿の食害などは皆無!途中の稜線や頂上の展望台からは、明日登る雨飾山や金山がはっきり見えています。南に目をやれば戸隠から高妻の稜線が・・ああ、懐かしい・・

雨飾荘がこれほどまでに今風?となっていたことは驚かされましたが、とってもサービスもよく、夕食も美味しくいただきました。露天風呂は昔と同じでしたが、とってもゆっくりと楽しませていただきました。

2日目、5時半出発にて、雨飾キャンプ場からいざ、雨飾山にアタックです。天気をしっかり確認した上で、設定したこの日程・・予感的中で、この日はとっても良い天気に・・ただ、良すぎて暑くなることを懸念していました。いつもは雪の中を進む、荒菅沢までの道は快適で、ブナの巨木がこれでもか!というくらい緑々しかったです。しかし、やはり暑く、暑さのためにバテる心配をしていた頃に荒菅沢に差し掛かりました。雪渓上はとっても涼しく、冷たい水もでていて、水を得た魚のように皆さん、生き生きと・・雪渓上でゆっくりして、そこからの急登に望みます。ここが核心部と思えるヤセ尾根は、やはりとっても暑く、途中で何度も休憩しながら岩場をよじ登りました。。でも、暑い、、暑すぎろ・・と少し危険を感じた所で、神風ならぬ神雲が・・・なんと、太陽を隠してくれました。「ラッキー!!」とばかりに息を吹き返し、一気に笹平へ登りきりました。天は我を見捨てなかった〜〜!とばかりに、急に湧き出した雲に感謝!!かくして、雨飾山は我らの手中に!!

 

 

頂上は素晴らしく、2つの峰には祠が立っています。北には頸城山塊の山々、焼山、金山越しに火打山、南には戸隠山から高妻山の稜線がはっきりと見えています。ガスで見え隠れする北アルプス・・朝日や雪倉の稜線を見ながらゆっくりと昼食です。この上ない贅沢な時間・・

その素晴らしさに後ろ髪を引かれる思いで頂上を後に・・でも、1時間はいたでしょうか・・ホントゆっくりしました。その後は急登を駆け下り、向かいの金山から湧き出る入道雲を見ながら、再び荒菅沢に・・

途中には数々の高山植物が咲いています。ハクサンフウロやイブキトラノオ、イブキジャコウソウにグンナイフウロ、ハクサンチドリにテガタチドリ・・シロウマオウギ・・みんな勢揃い!という感じです。下へ下りれば、シラネアオイやニリンソウ、ノウゴウイチゴやアカモノなど・・ない植物を探すことができないくらいたくさんの花達が咲いていました。さすが、雨飾山!雪渓上部で冷たい水を補給し、そのままブナ平から下山・・湿原地帯では、オバケ化した水芭蕉が私達を迎えてくれました。今日の宿は、山田旅館です。久しぶりに山田誠二さんに会えるのが楽しみです。山田旅館でゆっくりした私達は、自分なりの天気予報が的中し、3日目は大雨・・と思っていたのですが、夜に大雨になったことで朝は(特に午前中は)晴れるみたいなので、3日目観光も楽しもうと、大浪池や明星山にクライミングゲレンデを見学に・・暑いものの快適な観光コースを辿り、糸魚川のフォッサマグナミュージアムへ・・ここでもゆっくりと時を過ごし、今度は、一路滑川のほたるいかミュージアムへ・・私も行ったことがなかったのですが、実に、ホタルイカに生態に触れることができ、生命の神秘さに驚愕!!なお、ホタルイカは3月20日頃から5月いっぱいまでしか展示がなく、今に季節は光るプランクトン・・これもとっても良かったです。旅・・というのは、特に山旅・・というのは、とんでもない出会いをもたらせてくれます。それが人であったり、動植物であったり、大自然であったり・・いっつもワクワクしぱっなしの山旅にいける幸せを感じつつ、滑川を後に・・

ホタルイカをお土産に、京都に着いたのは午後6時でした。素晴らしきかな我が山仲間、素晴らしきかな日本の国土・・もっともっと皆様と共に日本を駆け巡りたいですね。



2017年 マウンテンサポートやまや山形