初雪の美ヶ原&立山室堂スノーシュー

11月28日〜29日 1泊2日で、大町に宿をとり、美ヶ原と立山に行ってきました。

今回の山行は、前段階で、雪不足の心配から始まり・・雪がふらなければ、日帰りに切り替える・・というところまで行っていましたが、11月25日から降り続いた雪は、一気に2mを越すところまで積もり、予想通り、富山側からのアルペンルートは止まりましたが、(29日には不定時運転で再開できましたが)大町側からは、無事に入ることができました。また、28日の立山の天気が悪いこともあり、室堂には泊まらず、大町で泊まり、28日は、半日で松本から美ヶ原を往復してきました。11月第4週は高層天気図と地上天気図とにらめっこしていた甲斐があり、29日10時半から2時頃までは晴れる!と予想・・見事!みごと!自己予報が的中し、本当にほんとうに!素晴らしい、今シーズン初めての雪を堪能することができました。

予定をパーティの希望を聞き、臨機応変に対応し、天気が・・特に雪山の難しい天気を的中させ、山行を成功させたこと・・これほど、ガイド冥利に尽きるものはありません。

今回の山行は2名様の参加でしたが、雪山に行きたい!と強く願う皆様の気持ちが天に通じたようにも思います。

本当に私も山にご一緒させていただいて、やまやでリクエストを出していただいて、ありがとうございます。

ガイドをやっていて良かった!!と思う、山行でした。

 

これからもどんどんと、安全で素晴らしい山行を作って行きます。

まだ見ぬ世界へ!皆様を誘うマウンテンサポートやまや山形の山行を、どうぞ、よろしくお願いします。

 

下記、今回の山行の良さをトクと、ご堪能あれ!!!

1日目 協議の結果、天気もまずまずの美ヶ原へ登ろう!!と、意気揚々と準備する皆さま。三城の登山口は、駐車場も閉鎖され、静まり返っていました。

紅葉は終わり、冬枯れの様相の登山道を進みます。そんなに寒くなく快適です。

ひろ小場にて、休憩。さあ、ここから百曲の急登が始まりますよ!

しばらくで雪が出てきました。美ヶ原の上はどうなんだろ?ワクワクでいっぱいです(*^^*)

展望も良くなってきました。同じく雪をいただいた鉢伏山が見えています。

もう少しで楽になりますよ♪美ヶ原は台地上の山?です。今回は王ヶ頭は目指さず、美ヶ原の平原歩きを楽しんでいただきます。

台地に到着!!美ヶ原牧場です。何年か前の冬にやまやで登った茶臼山が間近に見えています。

蓼科山〜八ヶ岳、富士山もはっきりと見えました。

塩くれ場の分岐点です。ここで、王ヶ頭方面と美しの塔方面に分かれます。今回は、美しの塔へ行くことに・・

塩くれ場とは・・放牧の牛が塩をなめるところ・・という意味なのですが、そのネーミングにみなさん大爆笑!「しお・・くれっ!てか??」

王ヶ頭が見えています。歩いても30分あれば行けますが、今回はパスします。王ヶ頭ホテルが懐かしいですね。

雪の道を美しの塔めざして、歩きます。時々、凍っているので注意!です。

美しの塔到着です。良いお天気です。ここまでの所要時間、2時間半です。

12時過ぎから登りだしましたので、あまりゆっくりもしていられませんが・・

みなさん、幸せの鐘を鳴らしました(^o^)v

積雪は20センチほど・・これから、どんどん降ってくれるでしょう!

ここから、往路を引き返します。

さらば、美しの塔!又来る日まで・・

私達が歩いた跡・・です。なんとなくきれいなんで、撮ってみました。牛さんではありません。

他にはアニマル・トラッキングとして、テンかイタチの足跡、カモシカ?の足跡などもありました。

富士山もサラバじゃ〜〜!

雪がなくなり、登山道を一気に下山です。

三城に到着・・4時でした・・さすがは、みなさん早いです。

2日目 大町温泉で宿泊し宴会?し、今日の立山は、10時半から2時までの間は晴れる!と断言!した、山形は、少し「大丈夫かな・・?」という気持ちで、朝一番の扇沢発、室堂行きのトロリーバスやいろいろ・・に乗るために、扇沢へ

大町から扇沢までの道は、樹氷が見事です。「きれい!きれい!」の連発です。

猿がたくさんいました。

扇沢はスキーヤーやスノーボーダーでいっぱいでした。みんな、今年イチバンの雪を滑りに行くんだな〜〜・・私達も颯爽と、黒部ダムを渡ります。50センチくらいは積もっていました。

室堂についた私達は、ここで準備を整えました。明日で終わる・・というアルペンルートのスタッフ達は、降り続いた雪を除雪するため、戦っておられています。

写真は、営業が終わった立山そばの店前・・横にあるのは、セパレートのスノーボードです。

話をすると、セパレート用のシールが昨シーズンから発売された・・とか・・

G3さん、やってくれますね!!

意気揚々と、外に飛び出した私達・・視界約20mくらいのガス・・

う〜〜む、何も見えないではないか!!

とりあえず、みくりが池くらいまで行ってみるか!

と・・その前にお決まりのお写真を!・・と・・


約1.5m〜2mの積雪はありました。時折、足を取られながら、新雪の久しぶりの感覚を味わっています。

みくりが池では、カメラマンが一人シャッターチャンスを狙っています。

凍ったみくりが池以外、何にも見えない立山・・・

この方も、私達と同じように、晴れることを予測しておられているのでしょうか?


みくりが池温泉で、少し休憩・・風の当たらないところで、ゆっくり熱いお湯を飲みます。

屋根には面白い形のツララがびっちし・・

しばらくして・・なんとなく、視界が開けてきました。

まさか!まさかの・・いや、予想していたので、まさか、ではないが・・

晴れるのか?!

おお〜〜〜!みくりが池の向こう側が見えてきた〜〜!!

一の越付近も見え出したぞ〜〜〜!

おお〜〜〜〜!浄土山が見えてきた〜〜〜!!

あと少し、あと少しだ〜〜!!

やった〜〜〜〜!!(≧∇≦)/ やった〜〜〜〜(≧∇≦)/

立山が見えてきたぞ〜〜(≧∇≦)/

どんなもんだい!!

みんな、大興奮です。

すごい!すごい!を連発!!写真、撮りまくっています。

左からは、雲!と思いきや、地獄谷からの湯気!毒ガスにやられないようにしなければ!!

晴れたので、雷鳥荘まで歩きます。

一気に晴れたので、全てが見え、歩いている人もスキーヤー達もみんな見えます。

すごい!!です。

 雷鳥荘までの道・・普通に歩いていても面白くないので、少しコースを外れます。

別山乗越からは、剣御前、剱岳が見えています。

雷鳥沢までの道・・谷へ下りてみます。だれも踏んでいない、フカフカの雪です。

素晴らしいです。

この雪が欲しかった!!・・・そんな、感じです。

浄土山、一の越がきれいに見えています。


立山三山と真砂岳・・7月に大日まで縦走したことを思い出されます。

あっちゃこっちゃ歩いて、もうウハウハ状態のお二人さま・・

ついには、雪に絵を書き始めました。。(^_^;)

立山をバックに誰も入っていない雪の上を歩きます。

風もなく、快適そのものです。

登り返して、尾根へ戻りました。下の方に雷鳥荘が見えます。スキーヤーが奇声を発しながら雷鳥沢に滑り込んでいきます。

みくりが池へ戻り、みどり池の間を室堂山荘方面に戻ります。

ここは春には雷鳥がたくさんいるところですが、今回は一羽もいませんでした。

クローズされている室堂山荘横で、昼食タイムです。手前は私の足です・・(^_^;)

午後1時30分 風が出てきて、ガスがかかってきました。そろそろ、ターミナルへ、戻りましょう。

まだまだ、いたい気分ですが、ちょうど晴れた時の室堂を満喫できました。

最高の気分です。立山をストックで指差し、ヤッホ〜〜!!

再び、立山そばの前・・あ〜〜よかった・・との声があがっています。

これからは、大町へ戻り、京都へ帰ります。

後ろ髪引かれる気分でしたが、本日はここまで!!

アルペンルートの帰り・・大観峰からは、針ノ木岳が見えていました。

ロープウェイからは、真っ白な鹿島槍ヶ岳や五竜岳が見えていました。

また、行くからな〜〜♪

再び、黒四ダムに到着。路上は雪は解けています。

雪の上、寒いけど、本当に満足しました。

まさにVサインです。

この後、大町で温泉に浸かり、帰京しました。

京都についたのは、午後10時を回っていました。

今回の山行は、本当に読図(天気図)との戦いでしたが、天の神様のご加護があり、1日目の美ヶ原、2日目の立山共に、本当に満喫できた、最高の山行でした。やまやの本領は、雪の季節にあります。

もちろん、無雪期の方がこられる方は多いのですが、雪を知る尽くしているガイドの本領を、他の皆さまも味わっていただきたいものです。

これから、雪山を始められる方も、スノーシュー派の皆さんも、12本爪アイゼン、ピッケルガシガシの皆さんも、雪山テント泊をされたい方も・・たくさんの山行企画で、この冬、お待ちしております。どうぞ、よろしくお願いします。