2020年7月13日 新型コロナウィルス感染者がまた増加してきましたね。
しかしながら、日本政府は重傷者と死亡者が増加していないということで
緊急事態宣言には至らないという見解を持っています。
この状況の中、もう一度、我々登山者はどうすればいいのか?ということを私なりに考えました。
今回はそれを少しお話しさせていただきます。
これはあくまでも確実なデータにもとづく私の私見であり、それを強制するものでも何でもありませんので、皆様は皆様の意識に基づいてご判断ください。
今年、3月新型コロナウィルスが出た当初は、そのウィルスが何者かもわからず、
全ては推測の域で、政府が出した報告や地方自治体の出したガイドラインに基づき動いてきました。
しかしながら、これだけ、皆様が我慢し外出自粛や、季節が変わってもウィルスは減りません。
自然の一部として、生き物として人間と同じ様に生きていかなければいけない生物にとって
普通にこの地球上に存在していくものだと認識して、できるだけの予防を心がける・・しか、
方法はなくなってきています。
当初、私は、この危急時こそ人間や集合体の本質が現れるので、しっかり捉えて下さい。
と言っていましたが、今となっては、その本性が見えすぎて、少し戸惑っている部分もあります。
そこで、これからわたし達登山を愛する人間は、どの方向に向かえばいいか・・ということですが
わたしは、当初言っていたことと寸分たりとも変わっていません。
いわば、ウィルスと共存していく以上、自分の身は自分で守らなければいけないのです。
自分の身を守る・・ということは、もちろんマスクをすることや、手を洗うこともありますが
これってインフルエンザの時もそうですよね!
そう、経済活動をしている以上、このマスクと手洗い、あとはソーシャルなんとか・・
ですかね。それが、予防策ですが、それ以上に私達にしかできないことがあります。
これも私は初めからお話ししておりますが、免疫細胞の活性化です。
我々自身が生まれた時から持っている免疫の力を増強させることこそ、私達がするべきことだと考えます。
中でも一番攻撃力の強い免疫細胞にNK細胞というのがあり、これを高めるのは「笑うこと」と「持続的に程よい運動をすること」なのです。
加えて、森林浴などでフィトンジットを吸うと、このNK細胞が活性化するとも言われています。
また、一過性の運動は、運動している時は、その細胞の力が強まりますが、運動が終わればその力は何もしていない時よりも低下すると言われています。ということはどういうことなのか?というと・・
山岳ガイドの立場から言いますと、
「程よい(気持ちが良いと感じるレベル)の登山を、持続的かつ定期的に、楽しみながら(笑いながら)続ける」
ということに集約されると思います。
これは、様々な教授や科学者が実証済みで、登山による効果として、平均寿命ではなく、健康寿命を延ばしていく取り組みの中にも取り入れられています。
登山はしばらく間隔を開ければ、途端にしんどくなり、しんどいから次の登山に行くのに億劫になります。これは、寿命は同じだとしても、健康寿命を短くし、不健康な状態で生きる時間を長くするだけだと思います。
昔、やまやのお客様がよく口にする言葉で、自分の生き方は「ピンピンコロリ」と言われていました。
これは健康寿命がその人の寿命そのものであり、不健康な状態で生き延びたくない・・ということです。
山登りはしんどい・・かもしれませんが、ある一定のレベルに達すれば、必ずその先には、笑えるレベルの楽しさが待っています。
大概の皆様はその楽しさを味わう前に、辛さに耐えかねて登山を止めてしまわれます。
継続は力なり!ですが、その継続する力が無い方は、止めざるを得ないのです。
もちろん、その方を取り巻く環境の問題で一時的に行けなくなることもありますが、本当に登山が好きな方は、必ず、笑顔で戻って来られます。
また、登山をしたくなくなる理由の一つに、もう一つのしがらみである「人間関係」がその本来の楽しみを妨害しているのかもしれません。
やまやでは、そんなメンバー間のパーティ意識も重視し、メンバー間の協力体制にも努めてまいりました。
でなければ、個人で14年もこの形での山岳ガイド業が、続けられる理由もございません。
本当に健康でいたいのであれば、今からでも
「定期的に持続的に楽しみながら、程よい登山」を私達と一緒にしましょう!
その定期的という幅は人に寄って異なりますが、一般的に言われているのは、1週間に一度の山行と言われています。
やまやだけではなく個人山行なども含めて、私は毎週登山をしておりますが、皆様はいかがでしょうか?
1週間に一度・・がお仕事の関係などで難しい方は、最低でも2週間に一度は山へ向かっていただきたいと思います。
ただ、間隔を開けば開くほど、NK細胞は逆の働きをしてしまいますので、その点はご留意して行動ください。
以上、新型コロナウィルスと共存しながら、健康を保つ登山的方法論でした。
皆様のこれからの人生が健康的で本当に楽しいものになれば、私は幸せです。